2020年度を振り返る
皆さんこんにちは。
漁師さんでなければ、普段はあまり知られることがない漁協。
何をやってるの?どんなお魚が獲れるの?など、漁協についてみなさんに知ってもらい、親しみを持っていただきたいという思いから、こちらの西海おさかなブログがスタートしました!
令和2年7月から週替わりで西海市内にある4漁協(大瀬戸町漁協、西彼町漁協、瀬川漁協、西海大崎漁協)について、日々の業務をはじめ、新しく取り組んでいること、旬の魚や漁法にいたるまで、いろいろな情報なお伝えしてきましたが、いよいよ本記事で最終週を迎えます。
ということで、今週は4漁協の8ヵ月を振り返ります!
【年間を通じて出荷!大瀬戸町漁協】
大瀬戸町漁協では年間を通して、旬の海の幸を出荷しています。
春はハモ、紋甲イカ。夏は一本釣りの一先(イサキ)、たこつぼ漁の真蛸、秋はタチウオ、延縄漁のブリ、ヒラマサ。冬は高級魚のクエが水揚げされ、中でも、真蛸を使用したブランド加工品「ゑべす蛸」は大瀬戸町の名産となっています。
その「ゑべす蛸」を使用した「ゑべす蛸の味噌味」は、令和2年12月2日に行われた第58回長崎県水産加工振興祭の品評会で「長崎市長賞」を受賞しました。
市民、漁協、官民一体となって誕生したこの「ゑべす蛸の味噌味」。今後、西海市の名産品の1つとして全国各地への展開が期待されます!
大瀬戸町漁協は、他にもコラボ商品の開発などにもチャレンジしていきます。今後ともみなさんの応援をよろしくお願いします!
【販路開拓への熱い思い!西彼町漁協】
波が穏やかで美しい大村湾に面している西彼町漁協は、冬場が旬の「うず潮カキ」と「大村湾ナマコ」が有名です。
豊かな海で育った「うず潮カキ」の美味しさを、もっといろんな地域で知ってほしい!ということで、積極的に販路開拓にも取り組んでいます。
「うず潮カキ」を使った商品開発も進められており、いくつかの候補の中から決まった商品が「カキのオイル漬け」。今後、試食会などの結果を参考にしながら商品の完成、そして一般への発表が待ち遠しいです。
歯ごたえがあってミネラル豊富な大村湾ナマコは、お正月に食べる方も多いですよね!西彼町漁協の馬場さんによると、収獲量、漁師さん、そして食べる人が減っているのも現状だそうです。受け継がれる伝統的な食材として、未来の子どもたちに残したいですね。
【100年以上続く地曳網漁を継承!瀬川漁協】
全国的に見て、今は珍しくなっている地曳網漁をメイン漁法とする瀬川漁協。
地曳網漁とは、早朝まだ暗い海に浮かぶ集魚灯の周りに網を張り、網元の合図で20人の網子が一斉に網を引いて漁獲する方法で、100年以上も前から受け継がれている伝統的な漁法です。
地曳網漁で収獲される「カタクチイワシ」は、通常マグロ漁の餌となりますが、
しかし!その味は絶品!地元の方は刺身や天ぷらなどで味わっています。
地元でしか食せないのは、カタクチイワシは鮮度が落ちるのが非常に早いため、市場に出回らないという理由があるからです。
絶品の「カタクチイワシ」を色々な人にもっと食べてもらいたい!と言うことで瀬川漁協では、商品開発に向けて頑張っています!
伝統漁法で獲れた新鮮な「カタクチイワシ」の加工品が食べられる日も、もうすぐかもしれませんね!
【横綱級イセエビはお任せを!西海大崎漁協】
長崎県の西端に位置している西海大崎漁協は、一本釣り漁や刺し網漁をメイン漁法としています。特に潮の流れをダイナミックに受けて大型に成長する大型のイセエビの産地ともなっています。特大サイズはなんと2kg超え!まさに横綱級のイセエビを取り扱うのが、西海大崎漁協です。
そのほかにも潮の流れを活かした養殖業も盛んで、ブリ、マダイ、シマアジをはじめ、ワカメ養殖も行なっています。
西海大崎漁協では、横綱級のイセエビの商品開発に向けて、着々と準備を進めています。
販売方法も今までに実施したことがない「クラウドファンディング」に挑戦し、より多くの方にイセエビの美味しさを届ける予定です!どうぞお楽しみに!
さいごに…
約8ヶ月間にわたって西海市内にある4漁協の魅力をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
今年度は新型コロナウイルスの影響により、どの漁協でも「いつもと違う」「思い通りに進まない」「悩ましい1年だった」という難しい1年ではありましたが、そういう時だからこそ、アイデアと行動力で新しいことへの挑戦を通して、これからの時代に合った取り組みを始めたことは、必ず今後の大きな成長に繋がっていきます。
これまで西海おさかなブログを見てくださったみなさま、どうもありがとうございました!
これからも西海市内4漁協の応援をよろしくお願いいたします!