商品開発のウラ側、見せちゃいます
みなさん、おはようございます!西彼町漁協です。
本日は「商品開発のウラ側、見せちゃいます」ということで、今まさに加工品の開発を進めている様子を現場からお届けします。
西海市水産振興協議会が主体となり、西海市内にある4つの漁協がそれぞれ何か商品を作りましょう!というプロジェクトに取り組んでいます。
うず潮カキで何を作ろうか
西彼町漁協といえば「うず潮カキ」ですね。この素晴らしい素材を活かした商品を開発しよう!ということでプロジェクトがスタート。
そもそもカキを使った商品ってどんなものがあるの?カキでどんな商品を作る?製造、販売はどうやって進めていこうか?など、「商品開発」って響きはかっこいいですが、正直なところ、いろいろと考えることが山積みです。
市場調査からアイデア出し、意見のとりまとめとなると、やはり第3者のサポートも必要になります。そこで、地域商社の西海クリエイティブカンパニーにサポートしてもらい、商品開発を進めています。
西海クリエイティブカンパニーから派遣された、担当の藤原さんが商品開発についての内容を提案し、漁協スタッフが意見を出し合います。意見が出ると課題が見えてくる。じゃあどうしたらいいか?と、少し煮詰まりそうになりながらも、いろんな意見が飛び交い、なかなか白熱した会議を展開しました。
カキを使った加工品を試食
まずは、カキを使った加工品にはどんなものがあるのか。市場をリサーチしてもらい、関連する商品を集めてそれぞれを食べ比べてみました。
カキせんべい、みそ、しぐれ煮、塩焼き、オイル漬け、アヒージョなど、カキを使った加工品って、意外と種類があるんですね。
商品ごとに評価をしました。カキの存在、食感、色彩、風味、容量や金額、パッケージいたるまで、1つ1つを丁寧に味わい、全てを観察する。お宝鑑定士にでもなったような気分です。
開発する商品が決定!
こうやって、1つ1つ打ち合わせを重ねていった結果、西彼町漁協では「カキのオイル漬け」を商品として開発することにしました!
じつは、かなり以前に西彼町漁協の婦人部さんが「カキのオイル漬け」を作っていたことがあり、当時のレシピを再現。再度試食をしてみて、やっぱりコレでしょう!と決定に至りました。
製造や販売はどうする?
「カキのオイル漬け」を作ることが決まったところで、次は製造や販売のことです。
製造については、誰が作るのか、どこで製造するか、漁協で製造できない場合はどこかよその事業者へ発注するか、それとも原材料を提供して作ってもらうのか、本当にいろいろな課題が見えてきます。
販売についても考えていかないといけません。
製造する量や価格の設定、もちろん利益に関することも大事です。自社で作って販売すればそれだけ利益率は上がりますが、製造する人がいない場合は委託することになり、そうなると利益率は下がります。
製造するタイミングも重要。カキの収穫は11月から3月末で、その期間は加工品にしなくてもカキが売れます。4月になるとカキが残ることが多いため、その時期に収穫できるカキを加工品に使えばいいのではという話も出ました。
試作品を作る
何度も会議を行い、ようやく何をどのようにすすめていくかが見えてきたところで、今年度は「試作品を作る」という目標を設定することができました。
今後、グラム数や値段設定、1つのカキの大きさや商品に入れる個数などを具体的に話合う予定です。
今回の打ち合わせでは、方向性がかなり見えてきました。これからもまだまだやることが盛りだくさんですが、この大村湾でとれる美味しいカキを使った「うず潮カキのオイル漬け」が形になるように、1つ1つ取り組んでいきます!
商品開発の経過は、またご報告します。
みなさん、完成品をどうぞお楽しみに!