こんにちは！　大瀬戸町漁協です。今年の冬は荒れた日が多く、漁に出られないこともしばしばありましたが、もうそろそろ新しい春の始まりがやってきますね。

今日は、大瀬戸町漁協でとれる水産カレンダーをご紹介します！

１月：ブリ、ヒラス

大瀬戸町含む長崎の一部地域ではブリ、ヒラスを丸ごとお歳暮に贈る習慣があり、ブリまたはヒラスをお供に年明けを迎える人が少なくありません。

お正月といえばブリ・ヒラス、新鮮な刺身で食べて照り焼きにしてしゃぶしゃぶにして……と、ブリ三昧。

大瀬戸町漁協でも５㎏を超えるような大物を水揚げ中です。

1月の主な魚

ブリ、ヒラス、クエ、アマダイ、イトヨリ、マダイ、アラカブ等。

２月：フグ、ヒラメ

まだまだ寒いこの時期は、ブリ・ヒラスもまだまだ獲れますが、フグやヒラメが揚がります。ヒラメは以前より少なくなりましたが、天然ものの味は格別ですよ！

フグが産卵のために南下する時期で、フグの泳ぐコースによっては大瀬戸町の近海を通ります。

２月の主な魚

フグ、ヒラメ、ヒラス、アマダイ、イトヨリ、マダイ、チダイ、メジナ等。

３月：タイ、ハタ、アラカブ

春先には、ハタ類が揚がります。通年通して揚がるタイも最盛期を迎えます。春のイセエビもこの時期です。

３月の主な魚

マダイ、オオモンハタ、アカハタ、アラカブ、アジ、イセエビ、イトヨリ、アカムツ等。

４月：マダイ、ハタ、コウイカ

春本番、ハタ、タイ類、アジなど多様な魚が揚がります。

桜の咲くころ、タイの北上が始まり「登り鯛」と呼ばれています。この季節のタイは婚姻色といって繁殖期ならではの色合いに変化しています。

4月はタコ漁が始まる季節でもあり、夏への準備が加速します。

４月の主な魚

マダイ、コウイカ、オオモンハタ、アカハタ、アマダイ、カワハギ等。

５月：タコ、イサキ、アジ

すっかり暖かくなり、タコ漁が本格的に始まります。朝はタコの加工作業、午後はタコの水揚げ作業とタコで大忙しです。

イサキは春から秋までの比較的シーズンの長い魚ですが、産卵する梅雨前のこのときが一番おいしいですよ。

５月の主な魚

タコ、イサキ、アオリイカ、アジ等。

６月：タコ、イサキ、アオリイカ

近頃は暖かくなるのが早いのか、タコ漁のピークが前倒しになってきています。この時期タコは新鮮なまま出荷されていきます。一部はシーズンオフのストック用に加工冷凍するので加工場もフル回転です。

アオリイカも５～６月にかけて最盛期です。

６月の主な魚

タコ、イサキ、アオリイカ、アジ等。

７月：タコ、イサキ

熱い夏本番、タコ漁のピークです。暗いうちに行われるイサキは朝に水揚げされ、タコ漁は午後に帰港して水揚げされます。

７月の主な魚

タコ、イサキ、アジ等。

８月：タコ、イサキ、タチウオ

こちらは浜ゆでしたゆでたてのタコです。きれいな色ですね。タコ漁はそろそろ落ち着くころで、イサキ漁に移行していきます。

タチウオは夏から秋にかけ獲れていましたが、近年減ってきています。

タコ、イサキ、タチウオ、アジ、タイ等。

９月：イサキ、イトヨリ

まだまだ暑い中、イサキの本格シーズン。ただ、台風も多い季節です

そろそろイトヨリ等を獲る延縄漁が増えてくる頃です。

９月の主な魚

イサキ、カンパチ、シマフグ、アカムツ、イトヨリ、アマダイ、レンコダイ等。

１０月：イトヨリ、アマダイ

秋本番となり、延縄漁が盛んになります。アカムツをはじめイトヨリやアマダイの水揚げが増えます。イサキもまだまだ獲れています。

延縄漁ではレンコダイが多く獲れます。レンコダイは、近年中国や韓国へ輸出されるようになってきています。

１０月の主な魚

イトヨリ、アマダイ、アカムツ、レンコダイ、イサキ、アオリイカ等。

１１月：アカムツ、クエ

冬が近づき、クエ漁がそろそろ始まります。

アカムツは通年獲れていつでも大変美味しい魚ですが、旬は秋から冬にかけてと言われています。

１１月の主な魚

クエ、ブリ、ヒラス、アカムツ、イトヨリ、アマダイ、レンコダイ等。

１２月：クエ、ブリ、ヒラス

大瀬戸町漁協の大物、クエ（あら）です。大きいものは30㎏を超えるほどに成長します。一般のお客様でも食べやすいクエ鍋セットは冷凍で通年ありますが、早いうちに売り切れてしまうので、お早目のお求めがおすすめです。

１２月の主な魚

クエ、ブリ、ヒラス、アカムツ、イトヨリ、アマダイ、レンコダイ等。

それぞれの時期に美味しい魚が待っています！