瀬川漁協で水揚げされるお魚について
こんにちは!瀬川漁協です。最近、過ごしやすい気候になりましたね。
ところでみなさんはお魚好きですか?この時期、寒い冬を乗り越えるために動物やお魚たちは「脂」がのってきます。自慢じゃありませんが、私のお腹にも脂がのってます。
ということで、「食欲の秋」を満喫していただけるように、今回は瀬川漁協で水揚げされるお魚たちのことをお伝えします!
カタクチイワシ
カタクチイワシとは?
地元のみなさんは「エタリイワシ」と呼んでいる「カタクチイワシ」は
体長10cm前後の小さな、小さな魚です。
見てください!
目がクリクリっとして可愛らしい「カタクチイワシ」
上顎は動かず、下あごのみ動くそうですよ。
口を動かしている姿も可愛いでしょうね。
実はこの「カタクチイワシ」の稚魚は、「シラス」なんです。
私たちの食卓に並ぶ、しらすぼしやちりめんの原料になっていて、
瀬川漁協で獲れた「カタクチイワシ」はカツオ漁のエサとして販売されています。
産卵は年間を通して行われていますが、盛期は春と秋です。
瀬川漁協でも冬場の漁でたくさん獲れるお魚として、知られています。
漁法は?
ではその漁はどのようにしているでしょうか?
全国でも珍しくなっている漁法である「地曳網漁」で漁獲されます。
早朝まだ暗い海に浮かぶ集魚灯の周りに網を張り、網元の合図で20人の網子が一斉に網を引きます!
50年ほど前までは、よく見られる光景だったそうですが、今では希少な漁法になっています。
購入できる?おいしい食べ方は??
しらすぼしやちりめんが美味しいだけに、少し成長した「カタクチイワシ」もとても絶品です!
ただ、鮮度が落ちるのが早いためにスーパーなどには出回ることがありません。
西海市の直売所で販売されている時が、稀にあります。
刺身はもちろん、おつまみにぴったりのアヒージョや子どもに大人気のフライに調理していただくと絶品なので、見つけた方はぜひ購入されてみてください。
うず潮荒兜(あらかぶ)
うず潮荒兜(あらかぶ)とは?
全国的にはカサゴという名で知られていますが、九州では「アラカブ」と呼ばれています。
ギョロッとした大きな目や背鰭(せびれ)、腹鰭(はらびれ)、尻鰭(しりびれ)などに強い棘があり、頭部にも棘が発達しているのが特徴のアラカブです。
棘には微量ですが毒がありますので、刺さると少ししびれたりします。
触る時はご注意くださいね。
秋から春にかけてが旬とするアラカブですが、その中でも冬には脂が乗り、美味しいです。
アラカブが美味しくいただける季節までもう少し!楽しみですね。
漁法は?
カタクチイワシの漁法は地曳網漁でしたが、アラカブの漁法はなんと一本釣り!
アラカブが美味しくなる今からの時期は漁師さんたちの一本釣りをしている様子が見れるかもしれませんね。
おいしい食べ方は??
急流の伊ノ浦瀬戸で育ったアラカブは身が引き締まり、脂がのっています。刺身や煮付けで楽しめます。さらに味噌汁などに最適で、上品でコクが深い出汁を味わうことができます。ひとすすりすると、気持ちの良い海の香りが鼻から抜け、西海の海を感じることができる逸品です。
今週は瀬川漁協がメインとする「カタクチイワシ」と「うず潮荒兜(あらかぶ)」のお魚についての配信でした。
次回の配信もどうぞお楽しみに!
瀬川漁協からでした。ありがとうございました。