”津本式 究極の血抜き”実践編!お刺身の食べくらべ

みなさんこんにちは、西海大崎漁協です!

5月に開催された”津本式 究極の血抜き”(以下、”津本式”)講習会。われらが西海大崎漁協の中澤さんは、念願だったこの講習で”津本式”を目の当たりにし、魚への熱意がガンガン加速しています!

魚のおいしさをさらに追求するべく、今回は実践編!ということで、魚に”津本式”を施して、何日経過した魚が一番おいしいのか、どれぐらいおいしくなるのかを、いくつかのパターンで取り組む実験が始まりました。

さっそく実験開始!

新鮮な天然の真アジを使って、さっそく”津本式”の実践です。

血抜き等の処理をした後、ペーパーで包んで低真空でパックし、一晩氷水で漬け込み、冷蔵保存。水分を取るために包んだペーパーは、3日おきに魚を水拭きしたあとに取り替えます。水質は、真水と海水を使用して、それぞれを比較してみました。

立てかけしているところ
ペーパーに包んで低真空でパックして、氷水に漬け込み中

”津本式”を施してから7日経過、3日経過、当日のもの、そして当日に通常の締め方をした4パターンを準備しました。

冷蔵保存後、低真空でパックしたものから出したところ
半身にしたところ

いざ!食べくらべ!

それぞれのパターンで、”津本式”と通常の血抜きを施した真アジを、中澤さんにさばいていただき、食べくらべてみました。

食べくらべをした結果……

ご覧のように、さまざまな感想が飛び交いました!旨み、甘み、味の濃さは7日経過したものがダントツの人気でしたが、地元では「新鮮で歯ごたえがあるものが正義!」と感じる方が多いようで、数日経過した魚の刺身を食べること自体に、抵抗があるようです。

魚種・保存方法を変えて実験

後日、魚種と保存方法を変えて実験を行いました!
準備したものは、

真アジ:真空パック、冷凍・冷蔵、6日経過したもの。
マルアジ:真空パック、冷凍・冷蔵、9日経過したもの。
イサキ、キビ(ヨコスジフエダイ):真空パック、冷蔵、炙りの有無、9日経過したもの。
(炙りは、すべての処理が終わってから、魚をさばく直前に皮を剥いて炙っています)

真アジ、マルアジは、地元のお寿司屋さんで握り寿司にしたものを用意していただきました。

食べくらべの結果……

試食してみると、真アジは、”津本式”を施して1週間ほど経過したものが、一番おいしいと感じました!マルアジの9日経過したものは、味は濃いですが少しピークを過ぎている感じ。何より、キビをポン酢でいただくのが、ダントツ一位でおいしかったです!

”おいしい魚”を追求したい

「今回、同じ魚で”津本式”を施して寝かせた日数を変えたものと、いくつか異なる魚種を使って実験してみましたが、やってみて間違いなく手間をかけた分だけおいしくなると感じました。感じ方は、人それぞれだと思いますが、この実験を通して『新鮮=ゴリゴリ歯ごたえが絶対』の概念を覆したいです。今後、保存方法などを検討してさらにおいしい魚を追求していきたいです!」と意気込みを語る中澤さん。

これからの西海大崎漁協の動きに、目が離せません!次回もどうぞお楽しみに!