遅ればせながら、始まりました
みなさんこんにちは、瀬川漁協です。
2月になり、暦の上では春が始まる「立春」を迎えました。春の訪れを告げる梅の開花は、県内では例年より1、2週間早いところもあるそうです。本格的な春に向けて寒暖の周期もありますので、体調管理には十分にご注意くださいね。
さて、今回はカタクチイワシ漁の様子をお伝えします。
前回のブログでは「カタクチイワシがまだ小さいため漁ができていない」という内容をご紹介しましたが、ようやく漁ができるようになりました。
伝統漁法「地曳網漁」
瀬川漁協でカタクチイワシ漁といえば「地曳網漁」です。
船で大きな網の両端を引っ張って沿岸近くにいる魚を沖合から網で囲み、大勢の人が海岸の方へ網を引き寄せて水揚げします。
*以前ご紹介したブログはこちら
漁師の朝は早い
カタクチイワシの地曳網漁は、午前3時頃から始まります。
魚が灯りにおびき寄せられたところを一気に引き上げるのですが、途中までは機械で引きますが、最後は人の手で引き上げます。
そのため、かなり多くの人手が必要で、10人以上で網を引く事もあります。
地曳網漁は時間も手間もかかりますが、古くから伝わる伝統漁法なので、次の世代へ受け継いでいけるよう続けていくことも大切なのだと思います。
この日も、漁が終わる頃には空が明るくなっていました。
今年の漁の状況は
例年であれば、12月から漁が始まりますが、今季はカタクチイワシの成育が遅かったため、年明けからやっと漁を始める事が出来ました。
昨季は豊漁で、サイズも大ぶりなものが多く獲れていましたが、今季は量も少なめで、サイズもやや小さめです。
このように、カタクチイワシの漁獲量は毎年大きく変動しています。今後の漁獲量の変化も要チェックです。
最後に
地曳網漁は、引き上げるまで成果がわからないし、作業も大変。早朝からヘトヘトになってしまいます。それでも最後は皆んなが笑顔になっているんです。魚が獲れた充実感と伝統を受け継いでいく喜びで溢れています。降り注ぐ朝日も、皆んなの笑顔に一役かっているかもしれませんね。