大瀬戸町漁協の新しい加工場、活躍中!

こんにちは、大瀬戸町漁協です。

だんだん暑くなってきた今日この頃、タコ漁の最盛期となってきました。

前回、水揚げ直後のタコのワタ抜きをご紹介しましたが、その後もタコのぬめり取り・浜茹でといった加工工程があります。

今年は、新しく増改築した加工場を使って水揚げ後のタコ加工を行っています。

今回はタコの新・加工場の様子をのぞいてみましたよ!

こちらが新しい加工場です

加工場の入り口のドア、つなぎが壁にかかっている、足元に浅いバケツが置いてある

入り口には靴底消毒用の消毒液が置いてあります。さあ、さっそく入ってみましょう!

タコの加工を担うのは漁師さんの奥様方。朝から加工場に集合します。

タコをコンテナの中でもみ洗いしている様子

獲れたてのタコは、ぬめりがべったりくっついています。このぬめりを取ります。

まずはざっと手洗いします。

でもこれだけじゃぬめりは全然取れません。床にはタコのぬめりが泡となってたまっていきます。

ぬめりをしっかり取るのは、このぬめり取り機です!

白くてまるい、ドラム缶のようなぬめり取り機。2台並んでいる、間にはモーターとスイッチがついている。

このぬめり取り機、タコの洗濯機のようなもの。ぐるんぐるんと回ってぬめりを取りながらもみ洗いしてくれます。

ぬめり取り機、大活躍

タコは、3回に分けて洗うことでぬめりを取っていきます。

最初は塩を入れて回し、次は殺菌海水を入れて回し、最後は真水とミョウバンを入れて回します。

新加工場ではこのぬめり取り機が大小合わせて3台もありますよ。

タコを入れていきます。

ぬめり取り機の口にタコを入れる様子、カゴに積まれたたくさんのタコ。

ふたを閉めてスイッチオン! すると……

ぐるんぐるん回りだしました。

この間に、床のぬめりを洗い流してお掃除します。皆さん、さすがに手際がいいです。

一気に茹でていく!

ぬめり取り機を回す間に、茹で釜にお湯を張って準備します。この茹で釜も以前に比べて大きいものを導入しています。

茹でる直前に、タコの足の間に切れ目を入れ、クエン酸でざっと洗います。これをすることで、タコが崩れずにきれいに丸く茹で上がるんだそう。

湯温が上がってきたら……、

タコを茹で釜に入れる様子

一気に釜に投入!

ひとつの釜に2カゴ入ります。タイマーをセットし、ムラなく茹で上がるようにします。

釜の湯気が熱い!

茹で上がりはいいにおい♪

タイマーが残り少なくなると、釜の中のタコも赤くなってきて、あたりにはタコのいいにおいがただよってきます。

タコを冷やすための水と氷を用意しておき、仕上げの準備をしますよ!

茹で上がったタコを冷たい水で一気に冷やしていきます。

きれいな色ですね~♪

じゃぶじゃぶとアツアツのタコを冷やしていく奥様方。火傷に気をつけてくださいよ~と思ったら、実は長年の知恵で対策済み! 火傷防止のため手袋の中にあらかじめ水を入れておくんだそうです。

水で洗ってあらかた冷やしてから氷水に漬け込み、中までしっかり冷やします。

ここまでできたら昼休み♪

加工場には休憩所も作りつけてあります。ここで皆さんお昼を食べて一息つきます。

ここまできたら、茹でた後のゑべす蛸の味が気になりますよね!?

ゑべす蛸、切ってみるとこうなります!

美味しそうですね!

ぷりぷりの食感が特徴のゑべす蛸ですが、硬いわけではなく、最初はふわっとした噛み心地でその奥に弾力があります。

食べると磯の香りがただようようで、そしてタコの味が濃い! 濃いんです!!

『ゑべす蛸を食べてみたい!』と思った方は、ぜひ西海市へ♪

毎月最終土曜に西彼町漁協で行っている西海市土曜朝市で販売しています。

常時販売は、大瀬戸町漁協、よかところ(長崎県西海市西海町木場郷490)、ふれあいの里・清水(長崎県西海市西彼町上岳郷1301-1)にてお買い求めいただけます。

新加工場はこれからも進化する!

以前とは設備の配置も釜の大きさも変わり、新加工場での作業はこれからも試行錯誤を続けながら改良・進化していくとのこと!

新加工場になってからは朝からの加工作業が従来より30分程度早く終わるようになったということで、早くも漁協の働き方改革に効果ありといったところでしょうか♪