ナマコの赤ちゃんを放流しました。

みなさん、こんにちは。瀬川漁協です。

年末年始などの食卓に欠かせない魚介類の一つである「ナマコ」。個性的なフォルムですが、お刺身や酢の物としていただくと、コリコリした食感と口に広がる海の味が、なんとも言えない美味しさで、毎年楽しみにされている方も多いと思います。

瀬川漁協でもたくさんのナマコを取り扱っていますが、ナマコの保護にも力を入れています。
今回はそんなナマコの保護の一環として行なっている、稚ナマコの放流についてのお話です。

下準備は2年前から

稚ナマコをそのまま海に放流しても、大きく成長できるのはほんの一握りです。小さなナマコたちには敵が多く、その天敵から身を隠すための住処が必要です。

そこで放流した稚ナマコたちが元気に成長できるように、2年前から住処を準備してきました。

稚ナマコの住処となるブロック

稚ナマコの住処となるのは、こちらのブロックです。
こちらのブロック、なんと675個もあるんですよ!
ナマコたちを敵から守り、元気に成長できるように、このブロックを海の底に一つずつ投入していきました。
これだけの数なので、海に入れるだけでも一苦労です。

さあ、放流の準備をしていきます。

今回、放流される稚ナマコが瀬川漁協にやってきました!

瀬川漁協の組合員さんと、放流場所や数などを綿密に打ち合わせをしていきます。

今回準備した稚ナマコは、なんと42,800匹!
大きさは3cm~5cm程度の小さな小さな稚ナマコたちです。

さて、打ち合わせが終わったので出発!
2年前にブロックを沈めて準備をした住処まで、慎重に運んでいきます。

住処の位置を確認しながら…
いざ、放流!
大きな大きな海へ、小さな小さな稚ナマコたちが、元気に旅立っていきます。

稚ナマコが大きく成長するまでには、約2年間かかります。
瀬川漁協付近の海域で、元気に成長するのを瀬川漁協と組合員さんと共に見守っていきます!

最後に

今回の稚ナマコの放流は、「海と日本プロジェクト」の一環として行われました。

海と日本プロジェクトは、海洋環境を保全し、未来世代への継承を目的とした、日本全国における海洋教育と研究、普及啓発の取り組みです。

私たちが普段何気なく接していて、当たり前のように存在している「海」。
しかし、その「海」の環境は年々悪くなっています。
この大切な「海」をみんなで協力して知り、学び、食べて、遊んで、守っていこうという取り組み。

瀬川漁協だけでなく、日本全国でこのような海洋資源の保全に力を入れています。私たちは、安全安心でとても美味しい海産物を、これからもずっと皆さんの元へ届けられるように頑張っていきます。