漁師をめざして!研修が始まってもうすぐ一年!

こんにちは!西彼町漁協です。ここ最近あたたかい日が続き、西海市内の桜の名所の1つ西海橋付近では、桜を見ようとたくさんの人が訪れています。そんな春を感じさせる今日この頃、「新人漁師研修中の鈴木勇汰郎さん、どうしてるかな?」ということで、今回は勇汰郎さんの様子を追いかけました!

*過去記事「真珠養殖に取り組む、期待の若手後継者!」

勇汰郎さん、一年を振り返る

鈴木勇汰郎さん

師匠である父・鈴木正和さんの元で、真珠養殖とカキ養殖の研修を受けている勇汰郎さん。それまでは「父の手伝い」という形でやっていた作業などでしたが、昨年から始まった研修では、本格的に漁師をめざして「仕事」への意識や責任を感じながら、日々の作業に取り組んでいます。

この1年でだいぶ仕事にも慣れてきたそうで、「自分ではまだ一人前とは言えないけれど、漁師に近づいてきたという感じです」と、一歩一歩ていねいに、確実に漁師への階段を上がっています。

ちなみに、勇汰郎さんが好きな作業は、カキの出荷時に付着したフジツボや海藻を取り除いてきれいに掃除する作業だそう。

師匠:父・鈴木正和さん

「研修期間は二年。この一年でだいたい初歩的なものはほぼ終わったので、あとの一年でスキルの方を上げて行きたいです。真珠の細かい作業のことなど、なかなかやりますよ。小さい時から手伝いでやっているので、ある程度できるからですね」と、正和さん。

自分で見極められるようになりたい

真珠の玉入れをするまでに大事な工程があります。それは、貝をベストな状態にすること。元気な貝に玉入れをしても、異物として吐き出してしまい、弱らせ過ぎてしまうと周りから虫が入るなどでダメになってしまいます。

元気過ぎず、弱らせ過ぎず、玉入れをするのにちょうどいい貝の状態にすることが、じつは玉入れの技術よりも一番大事なのだそう。

貝に与えるエサの量を減らすこと(貝をきれいに洗ったあとに、エサ通しが悪いカゴに移してエサの量を抑える)、そのタイミングが水温やエサの量、貝の大きさや量になど関係してくるそうです。

勇汰郎さんの研修期間は、残りあと一年!

真珠の仕事で、玉入れまでの工程やタイミングなどを覚えて「玉入れにベストな状態の貝に仕上げることを、自分で見極めてできるようになること」が目標だと語ってくれました!

対面販売も経験して、勉強になりました!

一人前の漁師になるために日々頑張っている勇汰郎さん。仕事が休みの日は特に何もしていないとか。周りの友人はみんな船乗りで、なかなか休みが合わないそう。

ですが!「漁協の人手が足りないので、自分ができることなら貢献したい」ということで、最近では西彼町漁協の手伝いで、毎週末はカキの販売をしに宮崎へ遠征しています!

宮崎でのカキ販売

「お客さんとのコミュニケーションが一番勉強になります。普段は接客の仕事ではないので最初は慣れなかったけど、何度か行くうちに、ある程度販売でお客さんとの関わりにも慣れてきて勉強になりました。いつもは海と向き合う仕事なので、たまにはいい経験になります」と笑顔で話す勇汰郎さん。

最初は慣れない対面での販売でしたが、おもしろいようにカキがどんどん売れるので、生産者としての喜びを感じたそうです。

若手後継者の勇汰郎さんが、こうやって自身の目標に向かって経験や学びを積み重ねながら、漁師として成長する姿にとても頼もしさを感じます!

みなさん、これからも応援よろしくお願いします!