猛暑すぎる夏、海の中も暑い!
みなさんこんにちは、西海大崎漁協です!
毎日暑い日が続きますね。
夏休み、海水浴に行って体感されている人もいると思いますが
暑いのは陸だけではなく、海の中も暑くなっているのです。
今、西海大崎の海域で獲れているお魚は?
西海大崎の海域で獲れる魚介類といえば、マアジや伊勢海老が有名ですが、他にもいろんな種類の魚が獲れます!
7月のある日、西海大崎漁協で獲れたお魚を箱詰めにし、魚市場へ出荷する前の様子を少しご紹介。
同じ種類と大きさの魚を、きれいにまとめて箱詰めしたものや、
いろんな魚種を詰め合わせたものがあります。
箱の中身は、その日に獲れた魚によって内容が異なります。
パッと見ると、こんな暑い夏でもたくさん釣れているんだな〜!
と思ってしまいますが、じつは……。
夏の海が異常事態⁈
例年、夏場のこの時期の水温は23〜24℃程度なのですが、今年の7月末時点での水温は27℃でした。
体温調節能力を持つ鳥類や哺乳類などの恒温動物と違って、魚は環境温度の影響を受けて体温が変動する変温動物。つまり、魚は体温調節ができず周りの水温とほぼ同じ体温で過ごしているので、水温の変化にとても敏感なのです。
ということで、西海大崎漁協には獲れた魚が快適に過ごせるように
・海水を汲み上げているタイプの水槽
・温度設定が可能な、冷却水槽
が設置されています。
ある日、釣れたアジを海水の方の水槽に入れていたところ何匹も死んでしまい、おや?と思って水温を測ったところ、27℃でした!
それ以来、温度調整できる水槽で18.5℃に設定して管理しています。
タコもマアジと同じく温度が高すぎると弱ったり、死んでしまうことがあるため、早めに出荷するようにしているそうです。
いつも釣れるはずの魚が釣れない⁈
今まさに旬を迎えているマアジですが、この夏は残念ながら不漁。
年々漁獲量が減ってきていますが、今年は特に釣れません。
青物の魚は熱に弱いため、水温が上昇している西海大崎の海域で釣れなくなっているのでしょうか……このマアジも1週間ぶりに釣れたものです
また、例年6月くらいから見られるネリゴ(カンパチの若魚)が、今年は7月末頃に見られ、ハガツオは普段なら短期間しか釣れないのに、例年に比べると長い期間釣れています。
「これまでの経験から、魚の成長や獲れる時期など、1ヶ月くらい遅れている。特に青物の魚の様子が何かおかしい」
漁協の職員であり、漁にも出ている中澤さんは、例年と何か違う海の様子に戸惑いを隠せない様子でした。
年々深刻化している海水温の上昇や、それによる海中環境の変化などにより、これまで「この時期に獲れることが当たり前」だと思っていた魚が獲れなくなるという事態になっています。
そのうち、南国の魚が泳いでいるのを見かけた、なんてこともあるかもしれません。
現場の漁師さんは、海や魚の状態を日々肌で感じていますが、魚を食する私たちも、食卓に上がる魚の変化を感じたり、市場へ足を運んでみるなど、魚に意識を向けることで、身近な海の状態に関心を持つきっかけになるのではないでしょうか。
8月27日(土)は「西海市土曜朝市」
8月の西海市土曜朝市は、8月27日(土)に開催予定!
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