大瀬戸町漁協のたまにしかかからないレアキャラ!
こんにちは! 大瀬戸町漁協です。
大瀬戸町漁協では、一年を通して何十種類もの魚が揚がります。
タコ、太刀魚、イサキにタイなどシーズン中はガンガンあがる魚種も多いですが、あまり獲れないレアキャラの魚種もいます。めちゃくちゃ珍しいわけでもないけどちょっと珍しい、そんなお魚たちを紹介します。
大物クエ(レアキャラ度 ★)
大瀬戸町漁協の名物高級魚「クエ」。クエ漁が盛んといっても、そうそう大物は揚がりません。
この日は36kgのクエが揚がりました!
これは体長130㎝ほどで、30~40年ほど生きている個体だと推測されます。
なお、大瀬戸町漁協で獲れるクエは釣りもので、漁師さんがこの大きさを手で揚げたんですよ!海から36kgの魚を揚げるのはかなりの重労働……!!
ちなみにこれを揚げたのは70代半ばの漁師さん。熟練の技と長年鍛えられた筋肉のなせる業ですね!
ヒラメ(レアキャラ度 ★★)
2月のある日、生け簀をのぞいてみると……?
タイにアカハタなどいろいろな魚が泳いでいますが、実は底の方にぺったりと張り付いている魚が……。
ヒラメです。
ヒラメは、「左ヒラメの右カレイ」といわれるように、左側に目がついています。裏返すと真っ白です。
この大きい方(画像上)では40㎝ほどあります。肉厚で美味しそうですね!
県の許可が必要なヒラメ漁。かつては、大瀬戸町漁協で盛んに行われていました。
ですが、ヒラメの生息域が移動したのかだんだん獲れなくなり、今は1艘のみがヒラメ漁を行っています。
ヒラメは沖の砂地に住む魚で、天気や波の状態によって漁に出られなくなるため毎日獲れるわけではなく、大瀬戸町漁協の中では比較的レアな魚なのです。
サワラ(レアキャラ度 ★★★)
さて今冬は珍しくサワラが揚がっています。
シュッとした長身ととげのある体で、見るからに泳ぎが速そうです。
サワラは「鰆」と書き、春の魚のイメージがありますが、大瀬戸町漁協では冬に獲れます。
写真のサワラは3.5kgほどの大きさで、これでも十分大きいですが、もっと太くなって4~6㎏になるものもいます。
例年はめったに獲れない魚種です。15年ほど前は大瀬戸町漁協でもよく揚がっていたのですが、近年はほとんど獲れなくなってしまいました。
番外編:ホシフグ(猛毒・食べられません)(レアキャラ度 ★★★★★)
こちらは番外編。毒性のあるフグとして有名なホシフグ。体いちめんに星模様がついています。
ホシフグはたまーーーに定置網にかかっていることがあり、珍しいので水族館に連絡して引き取ってもらうことも。
つっつかれると、警戒してパンパンに膨らみます。
今年はホシフグ異常発生があったようで、山口県で定置網にホシフグが大量にかかったというニュースがありました。
大瀬戸町漁協でも年に1回かかるか、かからないかくらいであったのに、今年は3匹目です。
海洋環境が変化してきているのでしょうか。
主要キャラもレアキャラも豊かな海の産物です!
成長するのに時間がかかるクエはともかくとして、ヒラメやサワラは住む場所や回遊するときの経路が変わっているためにレアになってしまったようです。
タコやイサキ、タイといった主要キャラ、そして今日紹介したレアキャラたちが住む豊かな海。
近年、揚がる魚種や漁獲高の変化を見ていると、海の変化を感じます。この海と魚たちの資源を未来の代まで守っていきたいものですね。