奥さん!アコヤガイって、おいしいんですよ。

こんにちは、西彼町漁協です。
寒いこの時期は、脂がのった旬の魚はもちろん、うず潮カキなどもおいしい季節。さらに、冬と言えば真珠の取り出しシーズンでもあります!

今回は、その真珠養殖で使われるアコヤガイが、食用として食べられることに注目!この時期にしか味わえない、期間限定のアコヤガイをご紹介します!

アコヤガイは食用です

真珠を取り出した後で、貝の身を出す作業風景

アコヤガイって、ここ西海市や長崎県では「食用」としても認識されているのですが、地域によって「え?真珠をとったあとの貝の中身って食べられるの?」と知らない方は断然多いんです。

それはなぜ……?

「ぼーっと生きてんじゃないよ〜!」と叱られそうですが、アコヤガイを食する文化があるか、ないかの違いだそうで。

そもそも、アコヤガイは食べるために育てられるのではなく、真珠養殖のために育てられるので、必然的に「真珠養殖をする地域」=「アコヤガイを食する文化がある地域」ということに。

ちなみに、日本の真珠生産量ランキング第1位は愛媛県、第2位は長崎県、第3位三重県、 熊本、 大分と続き、上位三県で生産量の9割を占めています。
(令和元年:愛媛県データより)

ここ西海市は間違いなく、アコヤガイを食する文化がある町です。

超一流シェフも注目!

先日、西海市にやってきた「ホテル ニューオータニ博多」の特別顧問 小田英男(おだ・ひでお)シェフ。

小田シェフは、日頃からあちこちの魚市場へ出向いて食材を探しているそうで、今回は西海市内の4漁協へ足を運び、ここ西彼町漁協にもいらっしゃいました。

西彼町漁協の魚介類の中で、超一流の小田シェフが目を留めたのは、スズキやヒラメよりも、このアコヤガイでした!

アコヤガイの貝柱は、福岡の市場にもあるそうですが、中身まるごとはなかなかお目にかかれないとか。

これはちょっとおもしろそうな食材になりそうだと、興味を持たれていました。

アコヤガイ。真珠をとった後の中身。

「これは試してみたいですね、アコヤガイをブイヤベースに入れたらおいしいかもしれない」と小田シェフ。

超一流シェフの頭の中で料理のイメージが膨らんでいる様子に、こちらまでワクワクしてきました!

地元での食べ方は

このアコヤガイ。地元では、店頭に並ぶとすぐに売り切れてしまうほど大人気です!毎年、多くの人が、年末年始ごろに店頭に並び始めるのを楽しみにしています!

売り場に並んでいるアコヤガイはネバネバして、かたまりになっているので、初めて目にする人はちょっと食指が動かないかもしれません。ですが。

洗ってもなかなか取れないこのネバネバは、お鍋を揺らしながら茹でていくと、あら不思議!粘膜のような膜がきれいに剥がれるんです。

見た目も、茹でる前と茹で上がりとでは大違いで、ぷりぷりしてるんですよ!

この茹で上がったアコヤガイ、酢味噌につけたり、煮物にしたり、シチューに入れたり、お味噌汁に入れたりして食べます。

アコヤ貝のしぐれ煮

こちらは生姜をたっぷり入れたしぐれ煮。
お酒のおつまみにも合いますね。

それにしても、地球上でアコヤガイを一番最初に食べた人ってすごいな。

ぜひ、お試しあれ!

真珠養殖の母貝でもあり、食用でも楽しめるこのアコヤガイ。茹でる前の姿からは想像できないくらい、コリコリした食感を堪能できておいしいんです!

西海市内の直売所やスーパーなどで見かけたら、ぜひ一度お試しください!
期間限定なので、出会えたあなたはラッキーです!