超一流シェフの目利き!ゑべす蛸がイタリアンに♪

皆さんこんにちは! 大瀬戸町漁協です。

今日は、なんと! 福岡からホテルニューオータニのシェフが大瀬戸町漁協に来ています!

こちらは、ホテルニューオータニ博多 特別顧問 小田英男(おだ・ひでお)シェフ。洋食のスペシャリストで、小田さんが地域の食材を自ら探して目利きをしています。

※屋外での写真撮影時のみ、感染対策をしながらマスクを外しております。

シェフの小田さん。コックコートがかっこいいです!

大瀬戸の海で獲れた魚介類、シェフにはどう見えたのでしょうか?

シェフが見た!大瀬戸町名物のタコ

大瀬戸町漁協といえばタコですね! 五島灘のタコは品質の良さがピカイチです。

タコのシーズンは夏で終わっているため、冷凍のストックを出してきて見ていただきました。

「すごいなあ~大きいですね~!」

大瀬戸町漁協のタコは5月~8月くらいまでがメインシーズンです。その間に1年分のタコを獲り、冷凍して保存しています。

5kg単位で箱詰めされています。こちらは大きなタコで2kg弱あります。

小田さん「大きいですね~! これは煮込んだら美味しいですよ」

「ゑべす蛸という名前もいいね」とお褒めの言葉も!

一目見て好印象を抱いていただけたようです!

目利きのポイントはどういうところなのでしょうか?

小田さん「大きさもですが、僕らが見るのは足の吸盤が落ちていないかどうか。福岡の魚市場では輸入ものが多くて、吸盤が落ちてしまっているものばかり。これは全然落ちていないし、これは良いなあ!」

大瀬戸町漁協では、陶器のつぼを使ったタコ漁を行っています。陶器のつぼは、プラスチック製のつぼに比べてタコのストレスや傷つきが少ないのです。

後日、このタコでさっそく料理を試してみるとのことでした!

タコはどんなお料理に!?

こちらはカルパッチョですが……シェフは何をつくるのでしょうか?

シェフ、このタコはどういう料理になりそうですか?

小田さん「タコは5㎝くらいの長さで切って煮込むんですよ。トマトで煮込んで、ガーリックやハーブを効かせて。ちょっとグレープフルーツの酸味と合わせてもいいかもしれない」

トマト煮! グレープフルーツと合わせるなんて、おしゃれでスペシャルなメニューになりそうです。美味しそうですね!

小田さん「タコの頭も使えますよ。頭は少し薄いから、足と一緒に煮込んで」

タコの頭はやわらかくて食べやすい部位です。足の噛み応えと食感がアクセントになりますね。

タコを使ったおすすめメニューは?

コース料理に、トマト煮のイメージをふくらませている小田さん。

タコを使ったもう少し簡単な(?)料理を聞いてみると……

小田さん「タコ鍋もいいよね。みそとゴボウも入れてタコを煮るの。味付けにコンソメを入れてね」

牛蒡とタコはちょっと意外な組み合わせですが、美味しそうですね。ただこれはレストランでは出さない、まかないメニューだそうです。シェフの描くタコ鍋の味を体験できないのが残念です……!

写真はイメージです。

漁協の魚がホテルのメインディッシュに!?

さて、そもそもなぜシェフが大瀬戸町漁協を訪ねてきたのかというと……。

実はシェフはレストランで働くだけでなく、日頃から魚市場に出向くなど食材を自ら探し回っているそう。

特に、小田さんはシェフ達が厨房から飛び出して食材をお客さんの目の前で見せながら調理していくという「ライブキッチン」と呼ばれる企画もやっており、食材にはとてもこだわりがあるのです。

小田さん「お客さんにいろいろな食材を直に見てもらって、説明を聞いていただき、目の前で作ったのをすぐ食べてもらう。これが一番、美味しいと思っています」

小田さんは西海市に来て、いろいろな食材との出会いを求めて市内の4漁協も周るそう。

いつか、大瀬戸町のタコや西海市の魚を集めてフルコースメニューを作るということが実現するかも!

シェフのおめがねにかなった(!)タコに魚たちは、どんな大変身を遂げるのでしょうね♪