「まぼろし〜!アコヤガイの貝柱は絶品なり!」

こんにちは、瀬川漁協です!

今年はあたたかいお正月でしたが、連休を過ぎてから一気に冷え込みましたね。この時期、瀬川漁協の近くで真珠の養殖を行う「岩永真珠」さんは、真珠の取り出しシーズン真っ盛り!

真珠の養殖は、アコヤガイの中に核入れをして海に戻し、約2年の歳月を経て美しい真珠ができます。その真珠の取り出し作業で、アコヤガイは身と貝柱に分けられます。

ここで、注目したいのが「貝柱」。

この勾玉ような形をしたアコヤガイの貝柱、食べられるって知ってますか?旬はもちろん、真珠の取り出しシーズンの12月中頃から2月頃までの期間限定。

食べるとヤミツキになるほどの絶品で、スーパーで見かけて購入できた方は超ラッキー!

瀬川漁協では、この幻とも言える貴重なアコヤガイの貝柱を、市場へ送り出すお手伝いも行っています。

アコヤガイのシーズン中は、大忙し!

この時期、「岩永真珠」で取れたアコヤガイの貝柱を瀬川漁協職員の船木さんが預かり、長崎魚市場へ卸す作業をしています。

「岩永真珠」さんの記事はこちら。
真珠ができるまで。

長崎魚市場のセリが始まるのは早朝5時。これに合わせて、船木さんのスケジュールはすごいことになってるんです!

・前日の夕方:「岩永真珠」さんからアコヤガイの貝柱を預かる
・午前2時:瀬川漁協を出発して、長崎魚市場へ出荷
・午前4時:瀬川漁協へ戻り、地曳き網漁の作業をおこなう
・午前8時から午後5時まで漁協の事務作業

深夜から夕方まで、超人並みのスケジュールで大忙しの船木さん。年に一度だけ味わえる幻の貝柱を生産者から預かり、市場へ届け、そして食卓へと繋ぐため、12月中旬から2月まで、ほぼ毎日この勤務をこなす日々。

同じく、瀬川漁協職員の田川さんも、午前4時から始まる地曳き網漁の作業から事務作業までこなすも、お二人とも大変そうな素ぶりを見せることなく、素晴らしいコンビネーションでお互いに協力し合って、お仕事に勤しんでいます。

幻と言われている、アコヤガイの貝柱

ここでご注意!瀬川漁協ではアコヤガイの貝柱は販売していません。

昔は、地域周辺や親戚に配っていたこともありますが、現在は長崎魚市場に卸しています。「おいしい!」と評判のアコヤガイの貝柱は、シーズン期間が短いため貴重でとても人気があり、セリでは高値がつくそうです!

セリでは、船木さんが運んだアコヤガイの貝柱の買い取り先が、その日によって変わるため、どこのお店で販売されるのか、分かりません。

もし、スーパーなどで見かけたらすごくラッキー!ぜひ、迷わず購入されることをオススメします!どこにでも売っているわけではないので、アコヤガイの貝柱を知っている人が少なく、真珠を取り出すシーズンしか食べられない、まさに「幻の食材」!

ほんとに絶品なんです!


お刺身でいただくと、今まで食べたことのない食感!シャキシャキとした歯応え、凝縮された旨味、そして噛めば噛むほど増す甘味がたまりません!

帆立の貝柱のような柔らかい食感とは全く違い、ヤミツキになるおいしさは、まさに絶品!!

アコヤガイの貝柱は、刺身・バター炒め・天ぷらなど、どんな調理にも使いやすい食材。寒い冬には、牛乳をベースにしたクラムチャウダー風のスープもオススメです。

火を通すことで旨味がさらに凝縮され、食感もギュッと弾力が増し食べ応え満点!牛乳ベースとも相性がとっても良く、冬にピッタリの一品。

年に一度だけ味わえる、この海の恵み。真珠養殖の副産物という貴重な食材。もし、お近くのスーパーなどで見かけた際は、ぜひお試しください!

寒い日がまだまだ続きますが、西海のおいしいものを食べて冬を乗り切りましょう!