真珠ができるまで。

明けましておめでとうございます。
本年も西海おさかなブログをよろしくお願い致します。
今週は瀬川漁協からの配信です。

突然ですが、問題です!
真珠はどのように出来るかご存知ですか??
今回は「岩永真珠」の八木原さんにお話をお伺いしました。 

真珠を育てるお家を作ります!

あこや貝に真珠の核を入れて綺麗な真珠を作るということは知られていますよね。
ですが、その真珠のお家になるあこや貝は、ある程度大きくなる必要があり、
なんと、稚貝から適した大きさに成長するまで3年ほどの時間がかかるそうです。

一つずつ丁寧にあこや貝に付いている藻などを、専用の機械を使用し綺麗に磨いていきます。

そして綺麗になったあこや貝は、また専用のカゴに入れて西海の海へ戻します。
行ってらっしゃーい!
春先には一度陸へ上げ、真珠の核を入れて、また海へ戻り綺麗な真珠が育ちます。

真珠を取り出します!

春先に真珠の核を入れ、大切に大切に見守られながら育った真珠は、早くて11月末から取り出していきます。


成長の具合で取り出す時期は毎年変わってきますが、昨年は12月の中旬頃から真珠の取り出しが始まりました。

岩永真珠さんはなんと、西海町にある島に渡り真珠を取る作業を行なっているそうです。
今回はその作業風景を実際に見せていただきました。

船に乗って、島へ移動します!

お邪魔致しまーす。

あこや貝から真珠が入っている部分を取り出す作業です。一つずつ手作業で行われています。

あこや貝を開け、貝柱と真珠が入っている部分に分けていきます。

ここまでの工程を手作業で行うのですが、今回は特別に真珠が入っている様子を見せていただきました!

お分かりでしょうか?
真珠の玉にうっすらですが、撮影している人影が写り込んでいます。
それだけ、光り輝く真珠だということですね。
本当に綺麗でした!

次に、真珠が入っている部分を専用の機械(肉砕機)を使用し、真珠だけを取り出していきます。

さらにその真珠を綺麗に洗って…

取り出された真珠がこちらです!

艶のあるクリーミーな輝きの真珠独特の色合いは、人工では作り出されない天然の色彩ですね。

貝柱はどうなるの??

あこや貝は真珠が入っている部分と貝柱に分けられ、貝柱は副産物として市場などに卸されます。
そうです、ここからが瀬川漁協の出番です!

綺麗に準備された貝柱を、翌朝「長崎魚市場」などへ運んでいきます。
なんと朝の3時頃に出発して行くそうです。朝が早いです!

真珠の玉出しシーズンである12月中旬ごろから2月頃まで、ほぼ毎朝行われている業務になります。


岩永真珠さん、瀬川漁協ではこちらの貝柱の販売は行われていませんが、もしどこかで手に入る機会がありましたら、是非味わってみてくださいね。

貝柱は生で食べられますし、バター焼きや鍋にもおすすめです。漁師さん情報では、天ぷらが一番美味しいということでした!

今回は「岩永真珠」の八木原さんに真珠が出来るまで、そして瀬川漁協との連携についてお伺い致しました。
取材へのご協力、ありがとうございました!