西海東小学校で水産教室を行いました。

みなさん、こんにちは。瀬川漁協です。
本日は、10月21日に西海市立西海東小学校で実施された水産教室についてご紹介します。

水産教室って何??

水産教室とは、小学6年生の総合的な学習の時間「発見・発信 西海市!」の学習の一環として大村湾の水産業や漁協環境についての学ぶ時間です。


今回は県央水産業普及指導センター、西海市ブランド振興部水産課、そして瀬川漁協が参加しました。

授業ではどんなことをしたのか、少しお話させていただきますね。

大村湾のことについて知ってもらおう!

まずは大村湾のことについて詳しく説明しました。
大村湾は全国でも有数の閉鎖性の強い内湾で、波が非常に穏やかです。
そう、よく漁師さん達が言われる「凪(なぎ)」の状態が多いのです。
水温は季節の変動が大きく、夏季は30度を超え冬季は10度を下回ることがあります。
今の時期は水温が非常に低いってことですね!
このような特徴を持つ大村湾は「魚の産卵や生育の場」に適しています。

大村湾での水産物や魚はどんなのがいるの?

大村湾で多く漁れる魚は、カタクチイワシ・スズキ・マダイやコノシロです。カタクチイワシは以前にもご紹介した通り、瀬川漁協では一番と言っていいほどの漁獲量で、なんと年間に400トンを超えます!
その他、主な水産物でナマコやサザエ、コウイカなどが漁れるそうです。

カタクチイワシ

漁法について

刺網やかごを使用しても漁法がありますが、瀬川漁協では「地曳網漁」がメインです。
12月に入り、地曳網漁が徐々に盛んになってくる頃です。

写真はイメージです

大村湾の水産業の現状と問題…

大村湾の水産業の現状や問題点についてもお話しました。
大きな問題点としては2つ。

1つ目は漁獲量の減少が見られます。
底質などの環境変化や藻場の現象が大きな原因と言われています。赤潮や青潮の発生や産卵に必要な藻場がなくなるとやはり魚たちは減ってきます。

藻場とは魚などが産卵するのにとても大切なところです。

2点目は漁業就業者の減少と高齢化です。
漁師さんのお仕事は朝が早く、体力も必要ですよね。
そうなってくると若い漁師さんがどうしても必要になってきますが、なかなか希望する人がいないようです…。

このように、水産教室を通して西海東小学校6年生のみなさんに大村湾の現状や問題点、漁業もとても盛んな地域だということを知ってもらえる、いい機会になりました。

瀬川漁協が主に行なっている「地曳網漁」はとても歴史が長い漁法なのですが、こういった伝統漁法がいつまでも受け継がれるように、後継者が出てきてくれるきっかけになる授業が今後も増えたらいいですね。

西海市立西海東小学校6年生のみなさん、どうもありがとうございました!