受け継がれる伝統行事「二十日祭り」

こんにちは、瀬川漁協です。
突然ですが、みなさん「二十日祭り」という伝統行事をご存知ですか?

伝統行事「二十日祭り」とは?

旧暦の9月20日にあたる日、今年は11月5日に「二十日祭り」が行われました。
お天気にも恵まれ、絶好の祭り日和!
今でもこの伝統行事が受け継がれているのは、ここ瀬川漁協付近だけ!
なんと!100年以上続いているそうです!!

では「二十日祭り」はどんなことをするのでしょうか?

瀬川漁協の田川さんに教えていただきました。
「えびす様が祀られている島に網主が夕方に集まり
これから始まる地曳き網漁などの『大漁満足』と『航海安全(海上安全)』のご祈願と、4箇所ある網元の網を引く順番を決める抽選を行います」ということでした。

えびす様といえば、七福神の一人で片手に釣竿を担ぎ、大きな魚を腕に抱えてにっこり笑顔の漁業の神様として知られていますよね。


実際に行われている様子を拝見したかったのですが
残念ながら島へ渡ることができるのは、網主さんだけのため様子を見ることはできませんでした。

網主は4箇所!網主とのぼりの紹介

「二十日祭り」が行われる当日の朝から、網主の自宅前にのぼりが上がります。
代々受け継がれている網主名とのぼりをご紹介します。

①伊東網(元田川網)

松、鶴、亀と縁起のいい絵柄が描かれています。

②菊池網

「叶 大漁」まさに大漁が叶いますようにと願掛けしてありますね。

③日宇網

こちらも、大きな文字で「叶大漁」が描かれています。

④協同網(いくつかの網主さんの集まり)

クリアな青空にかっこいいのぼりが映えます。

締めは地域の方へのおすそ分け

島での祈願や抽選が無事に終わったことが、ご近所のみなさんへ報告されます。

どういった方法で報告をされるかというと
紅白のお餅を振る舞う「餅まき」で行われます。


各網主さんの自宅前にあげられたのぼりの前で、なんと4箇所一斉に「餅まき」が始まるのです!

網主さんたち、餅の準備が整いました!

地域の子どもたちからお年寄りのみなさんが集まりました。

漁師さんからのたくさんのお餅のお裾分け!
みなさんの笑顔が素敵ですね。

ほんの少しだけ、参加させていただいたにも関わらず
袋いっぱいのお餅をいただきました。

今週は瀬川漁協より伝統行事「二十日祭り」のご紹介でした。
ありがとうございました。