大瀬戸町漁協、春前の一日。新名物の可能性!?

こんにちは! 日々あたたかくなり、大瀬戸町漁協もだんだん春らしい気配がしてきました。

大瀬戸町漁協では4月にはタコ漁・イサキ漁が開始しますが、それまでは冬シーズンに引き続き青ものやアカハタ、イトヨリ、ヒラメと多くの魚種が水揚げされます。

アジが釣れた!ウィンチで引き揚げる!

活き物が圧倒的に多い大瀬戸町漁協の水揚げ作業といえば、このブログでもよく紹介したのが、網でよっこらしょ!と運ぶパターン。

漁協職員が網を使って大きな魚を生け簀に入れる様子
青ものを生け簀へ。

そしてバケツ(カゴ)で船から揚げるパターン。

バケツから生け簀に魚を移す様子

そして、さらにウィンチ(滑車の自動巻き上げ機)で揚げる場合もあります! この日はアジが大漁だったのでウィンチ発動。

アジを入れた緑色のバケツにロープをセットしています。

自動巻き上げなので、便利ですね。

元気なアジです! 人力で生け簀へ入れます。

アワビ、ワカメ、どこ行った?

この季節、以前はアワビが揚がっていました。アワビは磯の岩場の、藻が生えているところで育ちます。

それが近年、アワビのエサとなる藻がめっきり生えなくなってしまったのです。

ひじきやワカメが獲れていた海域も、今では生えなくなってしまって獲れません。

その原因は、一つには冬の海があたたかいことだと言われています。

大瀬戸町漁協の桟橋と海、曇り空

タコのシーズンも年々早まってきているようで、お盆シーズンを待たずにピークがやってきます。海が少しずつ変わってきてしまっているようです。

大瀬戸の漁師さんたちは藻場育成の事業を継続して行っており、藻場の回復に努めています。

アカムツ(ノドグロ)漁、やっています

大瀬戸町漁協で水揚げが増え始めたのが、アカムツ(別名:ノドグロ)です。

”超美味しい”ということで知名度上昇中の高級魚です。普段の生活の中ではなかなか出会えない魚ではありますが、その味は格別で、漁協職員もお墨付き! 脂がのってめちゃくちゃ美味しいです!

深海200m付近に棲んでいるアカムツは漁に労力がかかります。漁場が遠く、漁に出るのに行き帰りだけで相当な時間がかかってしまいます。

しかし、獲れたときの感動は大きい!!

高価格で取引される魚なので収入安定につながるアカムツ漁。

これまではアカムツ漁を行う人は少なかったのですが、今後水揚げが増えてくるかもしれません。軌道に乗ることを期待しています。

大瀬戸町の漁師さんの挑戦はこれからも続きます。