新年明けましたがカタクチイワシ漁がピンチ!?

新年あけましておめでとうございます。
瀬川漁協です。
忙しく、慌ただしい年末年始も過ぎ去りました。皆さんはどのように過ごされましたか?
とにかく暖かくて変なお正月でしたよね。

さて、今回は恒例のカタクチイワシについてですが、今年はちょっと様子が違います。
どうなっているのでしょうか?

網が引けない

結論から言いますと、漁が出来ていません。
原因は、漁師さんの高齢化や人手不足、と言ったことではなく、カタクチイワシが小さすぎるのです。

この時期のカタクチイワシは、例年であれば10センチほどの大きさになっているのですが、今年はまだ5〜6センチにしかなっていません。そのため、どの網元さんも漁を出来ない状態なのです。

どうしてこんな事が起きたのか?

昨年は、大きめサイズのカタクチイワシがたくさん獲れていたのに、どうしてこんな事が起こったのでしょうか?

考えられる理由はいくつか考えられます。
瀬戸内海では、カタクチイワシのエサとなるプランクトンが減少して、漁獲量が減少したという事例もあります。
しかし、漁師さん達は声をそろえて地球温暖化の影響による、海水温の上昇が原因だろうと言っています。

特に今年の秋以降の暖かさは並外れています。
12月に夏日を記録するなんてちょっと考えられません。
これでは海の中の生き物達の生育のサイクルが狂ってしまうのもうなずけます

私たちにできること

冬から初夏にかけて、私たちはカタクチイワシをいただくのを楽しみにしています。お刺身、天ぷら、フライに一夜干しなどなど。さまざまな食べ方で私たちを楽しませてくれるカタクチイワシが、今年はまだ獲れていません。

その原因と思われる地球温暖化や海洋汚染に対して、私たちは何ができるのでしょうか?

毎日の生活の中で、当たり前のこと(ゴミを捨てない、エネルギーを無駄使いしない等)を当たり前にやっていくしかないと思います。

写真はイメージです。

皆んながその「当たり前」を積み重ねていくことで、少しでも環境を維持する事が出来ればと思っています。環境を維持する為に、イカシバを設置したり、ナマコやアラカブの放流にも取り組んできました。

西海の海を守るため、私たち瀬川漁協はこれまで同様に全力で進んで行きたいと思います。みなさんも、環境保全のために何かできる事がないか考えてみて下さい。

今年もよろしくお願いします。