この時期だけの至高の味!アコヤガイの貝柱が本当に旨い!
こんにちは、瀬川漁協です。
早くも2023年が終わろうとしています。みなさん、今年はどんな1年でしたか?
私は可もなく不可もない一年でした。来年は頑張ります。
さて、師走になると「アコヤガイの貝柱」の出荷が始まります。流通量が非常に少なく、この時期だけの幻の逸品なので、まだご存知でない方も多いはず。ということで、今回は「アコヤガイの貝柱」についてご紹介したいと思います!
アコヤガイとは?
「アコヤガイ」とは、ウグイスガイ目ウグイスガイ科に分類される二枚貝の一種で、真珠の養殖に利用される、いわゆる「真珠貝」と呼ばれている貝のことです。
真珠貝が水揚げされる12月から1月にかけて、真珠を取り出した後のアコヤガイから取り外した新鮮な貝柱を、おいしくいただくことができるのです。
岩永真珠さんにお邪魔しました
今回は「岩永真珠」さんにお邪魔して、作業風景を取材させていただきました。
年末ごろまでに浜揚げされるアコヤガイは、昨年の8月から11月に真珠の核が入れられたもので、年を越すという意味で「越物」と呼ばれます。
また、年明けから2月上旬に浜揚げされるものは、今年の5月から8月にかけて核が入れられたアコヤガイで「当年物」と呼ばれます。
ご覧ください!数年かけて稚貝から大切に育てられたアコヤガイを、従業員のみなさんが大切に1つ1つていねいに手作業で真珠を取り出しています。
こちらはとれたての真珠です。自然豊かな海に育まれた美しい真珠の粒。まぶしいほどの光を放っています!
そしてこちらが、今回メインでご紹介している「アコヤガイの貝柱」です。見るからに新鮮でプリプリっとしていますね!
ていねいに取り出された貝柱は、専用の洗濯機で水洗いをしてヌメリを取り除きます。
身割れなどの選別をして袋詰めされていきます。
きれいに水洗いした後のアコヤガイの貝柱です。
もう、今すぐにでも食べたい!
袋詰めされた貝柱は、我々瀬川漁協が責任を持って長崎の魚市場へ出荷していきます。
一つの貝から一個しか取れない貴重な貝柱ですからね。
少しだけ試食させていただきました
岩永真珠さんのご厚意で、試食させていただきました!
調理法はシンプルに塩茹です。
ホタテ以上のプリプリの食感で、噛めば噛むほど口に広がる甘み。本当にこの時期だけに味わえる至高の珍味と言っても過言ではないおいしさです!
岩永真珠の八木原社長も「貝柱はあくまでも副産物です。身も大きくないので大量生産は出来ません」とおっしゃっていました。
それほど貴重でとてもおいしい珍味!もし見かけたら購入してみてくださいね!
最後に
今年の夏はずっと暑い日が続きました。海水温が高い影響で、アコヤガイの生育にも影響が出たのではないかと心配しましたが、社長曰く「今年は貝の身も真珠自体もとても良く育っていますが、たまたまなのかもしれません。自然相手の仕事になりますから、毎年どうなるかはわからないんですよ」との事でした。
漁業はもちろん、農業でも毎年天候の影響はとても大きいものです。地球規模での環境問題と捉えて、私たちの生活の中から少しずつ変えていかなければならない事があるのかもしれませんね。漁協としても、海の環境を守るための活動を続けたいと思います。
最後に、八木原社長以下、岩永真珠の皆さん。お忙しい中、取材へのご協力ありがとうございました。