イサキ釣りの秘策!の話

こんにちは! 大瀬戸町漁協です。

8月にタコ漁が終わり、朝晩は涼しくなってきて、だんだん秋を感じるようになってきました。

イサキが今シーズン好調

港に水揚げされたイサキ、船から揚がった箱にイサキが並べられている様子
水揚げされたイサキ

大瀬戸町漁協では、4月から11月頭頃までイサキのシーズンです。

今年度あまり水揚げ量が伸びなかったタコと比較すると、イサキは好調。特にシーズン初めの4~6月頃は、例年の2倍程も揚がっていました。

夏もまあまあ堅調で、日によりますが一日に1t前後の水揚げがあります。

深夜のおびき出し作戦!

イサキは、比較的水深が浅めの沿岸にいるようです。イワシの稚魚などの小さな魚を餌にしています。

そんなイサキを釣るのに、昼の漁と夜の漁があります。

特に、夜の漁でイサキがたくさん揚がります。

それはなぜかというと、夜はイサキをおびきよせる秘策があるからです。

それは、水中灯を使った「夜焚き(よだき)」と呼ばれる漁法です。

昼間ですが、特別に港でライトを見せてくれました

夜の暗い中で船につけたライトをともし、そこにまずは小さな魚を引きつけます。

その光に集まってくる小さな魚を目当てにしてイサキの方から船に寄ってくるのです!

水中灯が目立たなくなってしまうような明るい満月の夜は釣れません。

夜明け前が一番釣れるそうです。朝方まで夜通しの漁になるので、漁師さんはたいへんですね。

秘伝! 漁場は先祖代々伝える財産

もうひとつのイサキ漁の秘策、それは秘伝の漁場です。

大瀬戸町漁協から見た海、堤防、漁船が行き来している
こちらは大瀬戸町漁協前の海の風景です

大瀬戸の海には、イサキが好んで棲むスポットがたくさんあります。

漁場によって、大きいものが多い/小さいものが多いなどの特徴があるようです。

ですが、それがどこにあるかは、イサキ漁師さん達が代々大事に伝えてきた極秘情報です。

好漁場は、漁師さんから次の代の漁師さんへと受け継がれます。

秘技・船上での〆技!

イサキ漁船が漁協に帰港するとすぐ、船上で漁師さんがイサキを〆ていきます。

ベテラン漁師さん、〆るのはまさに一瞬。ガンガンやっていきます。

船上で漁師さんがイサキを〆る様子
こちらは昼の漁の船ですが、桟橋ですぐに〆作業をしています

釣った後はギリギリまで活かしておき、港で〆て血抜きをします。

こうして新鮮さを保って水揚げされ、市場へ出荷されていきます。

イサキはアレンジ無限大! 美味しく食べる秘策も!?

さてそんな数々の秘策をもって食卓に届けられるイサキ。

イサキは淡白ながらとても味の良い魚です。

定番の刺身、塩焼き、煮付けから、炙りにしたり、オイル漬けにしたりとアレンジも様々!

箱詰めされたイサキ
出荷を待つイサキ

最後に、漁協で教えてもらったイサキの秘伝(?)のレシピを公開しちゃいます!

魚の煮付けといえば酒、砂糖、しょうゆ、ショウガを使った甘辛の味付けですよね。

そこに秘伝・ニンニクの輪切り(普通のニンニクを普通にスライスしたもの)をプラスしてみてください! 臭み消しにもなり、ニンニクの香りでいつもの味と違う雰囲気に♪

さらにもう一つ、イサキの秘伝のレシピはなんと、すり身! ちょっと意外な組み合わせですね!

イサキの身をフードプロセッサー等ですり身にし、卵や塩を入れて混ぜ、油で揚げるだけ。これはとにかくめちゃくちゃウマいんです!

美味しい秘密がいっぱいのイサキ、まだまだシーズンが続きますよ~!