タコの住処はどこにある?漁場を守ろう!

こんにちは! 大瀬戸町漁協です。

先日、毎年この時期の恒例「タコの産卵つぼ投入」を行いました。

これは、タコが海の中で安心して産卵できる場所を作るために、タコつぼを海中に投入設置する、という海洋資源保護の活動です。

今年も、西海市の水産課と協力し、2000個の産卵つぼと、調査用の縄付きのタコつぼを投入してきました。

産卵つぼ投入!

こちらが産卵用のタコつぼです。産卵つぼはタコが住み着きやすいと推測される場所を選んで投入します。

船に積まれた産卵つぼ

これまでのつぼ投入は、船を動かしながらバラバラと投入してみたり、タコが住んでいる砂地に投入してみたり、つぼの形を変更してみたりと様々な工夫をこらして行ってきました。

しかし、その後の調査では、投入したつぼが砂に埋もれてしまったり、波で流されたりで定着した漁礁になりませんでした。

今年はこれまでの状況をふまえ、ポイントを絞って集中投下する方法を選択!

しかも、砂地ではなく埋もれにくい岩場を二か所選び、それぞれにまとめて1000個のつぼを一気に投入しました。

産卵つぼの様子を水中ドローンで確認

タコつぼ投入から数日。その後の様子を確認する日です。

水中ドローンで海の中を確認します。

海中にドローンを投入した様子

さあ、海の中はどうなっているかな……?

ドローンを操作する職員、船の上の職員たち
ドローンを操縦して様子を見ます

投入現場は水深50~60mの岩場です。

ドローンで撮影しながら探します。

ドローンが撮影、海底につぼがたくさん転がっている様子
ドローンで撮影された海底の様子

ありました!!!

岩場作戦が功を奏したのか、こんなにしっかりと設置確認ができたのは大瀬戸町漁協史上初のことです!

まだタコは入っていませんが、しっかりとつぼが定着してくれれば、ここが新たな漁礁となります。

魚たちの住処、海の財産

水揚げ後のタコがたくさんバケツに入っている様子
水揚げされたタコ

毎年、同じ海域にタコは住みつきます。住みやすい海域なのでしょう、そのタコの漁場は漁師さんたちに代々伝えられ、守られてきています。

しかし実は今年のタコ漁は不漁で、昨年のワースト記録を下回る大瀬戸漁協史上ワーストの漁獲高でした。

タコが移動しているのか、数が減ったのか、水揚げが減ってしまった理由はわかりません。

桟橋から見える海、海の向こうに堤防と漁船と島が見える
大瀬戸町漁協の桟橋から

タコを増やすために、できることをやらなければいけません。産卵つぼ投入は、海の資源を増やすための大事な活動です。