イカの産卵床作り 今年も「イカシバ」を設置しました
こんにちは、瀬川漁協です。
夏休みも終盤に差し掛かり、子どもたちと一緒に魚釣りに行ったという方も多いのではないでしょうか。
ご存知のように、西海市内ではアジやタイ、イサキにチヌなど本当にたくさんの種類の魚を釣る事ができます。
そんな中でも近年とても人気なのが「イカ釣り」で、ほとんどの釣具屋さんにイカ釣り専門のコーナーが常設されているほどです。
人気の理由はシンプルで、「イカは美味しい」「釣りが楽しい」というところです。特に、イカの王様と呼ばれるアオリイカ(ミズイカ)も大型のものが狙えますよ。
さて、今回は「イカシバ」の話題です。イカが産卵のピークを迎える5月に行っていた作業ですが、その様子をご紹介していきます。
「イカシバ」って何?
まず「イカシバ」って何かご存知ですか?近年、温暖化の影響で沿岸域の藻場が消失する「磯焼け」が発生しています。そのため、イカの産卵場所が少なくなってきています。そこで、木の枝や竹などを重りをつけて海へ沈める事で、イカの産卵床を人工的に作ってあげるのです。このイカシバはイカだけでなく、他の多様な生物の棲み家にもなり、海をより豊かにする効果もあります。
設置していきます
では早速、イカシバを設置していきます。
今回はマキやクスノキなどを用意しました。
船に積み込んでポイントへ向かいます。
その前に、後片付けも忘れずにやっておきましょう。
ポイントについたら、ロープで縛って重りをつけて海へ投入していきます。
漁業関係者の皆さんの力も借りて、なんとか作業完了できました。ありがとうございました。
イカは5月〜6月に産卵のピークを迎えます。
今回設置したイカシバも、すぐに産卵場所となってたくさんの卵が産み付けられる事でしょう。イカは20日ほどでふ化し、順調ならば1年ほどで40センチ程まで成長する個体もいます。皆んな大きく育ってくれると良いですね。
海と日本プロジェクト
今回行ったイカシバの設置も「海と日本プロジェクト」の一環として行われたものです。
海と日本プロジェクト」とは、海洋環境を保全し、未来世代への継承を目的とした、日本全国における海洋教育と研究、普及啓発の取り組みとなります。
私たち日本人が大好きなイカ。
食べて美味しく、釣って楽しいイカ。
そんなイカを、これからもたくさん獲れるように、そしてたくさん食べてもらえるように、私たち瀬川漁協はこのような活動を続けていきます。