子ども達と一緒にアラカブの稚魚を放流しました。

みなさん、こんにちは。瀬川漁協です。

7月も半ばを迎えて、いよいよ夏本番といった暑さになって来ました!私たちのように屋外で作業をする方はもちろん、屋内で過ごす際も熱中症対策はバッチリしておきましょう。

さて今回は、西海東小学校の5年生の皆さんと、「アラカブの稚魚放流」を行った様子をご紹介します!天候にも恵まれ、子もどたちもとても楽しそうに参加してくれました。

絶好の天気に恵まれました

7月11日の午後、アラカブ稚魚放流を行いました。7月3日の予定でしたが、天候不良で延期に。次は7月10日に準備しましたが、またしても天候不良。梅雨末期らしく、雨が続いていたため、やっとこの日に放流する事ができました。

稚魚たちも少し大きくなったような気がします。

まずは、子どもたちからご挨拶。元気に大きな声でしっかりとした挨拶をしてくれました。

準備が終わり、早速船に乗ってポイントへ出発します。

さすがに全員は乗れないので、3回に分けての出港です。

今回放流されるアラカブの稚魚は、佐世保市の水産センターで約1年育てられたもので、大きさは6〜7cm。その数なんと35,000匹!子どもたちは皆一様に「かわいい!」とはしゃいでいます。

漁師さんが網で救ってバケツへ、そして呼吸をあわせてみんなで海へ放流します。稚魚たちも、初めての広く厳しい海へ旅立っていきます。

この作業を繰り返し行なっていくのですが、子どもたちの手際が良いのでどんどん放流が進んでいき、結局1時間30分程でこの日の放流は終了しました。

なぜ稚魚を放流するのか

毎年行っている稚魚の放流ですが、これは以前にも紹介した「海と日本プロジェクト」の一環です。

「海と日本プロジェクト」とは、海洋環境を保全し、未来世代への継承を目的とした、日本全国における海洋教育と研究、普及啓発の取り組みです。

私たちが普段何気なく接していて、当たり前のように存在している「海」。
しかし、その「海」の環境は年々悪くなっています。
この大切な「海」をみんなで協力して知り、学び、食べて、遊んで、守っていこうという取り組みの中で、西海の名物の一つであるアラカブの放流を行っています。

まとめ

今回放流した、体長が6〜7cmのアラカブの稚魚たちが、味噌汁に適したサイズに育つまでに2〜3年、お刺身に適したサイズになるには6〜7年かかると言われています。

西海市の名物である「アラカブ」。大きくなるまでにはそれなりの時間が必要になります。これからもずっと名物とよばれるよう、私たち瀬川漁協は地域のみなさんとも協力して、海洋資源の保全に力を入れていきたいと思います。