「今、ウニを採ってます!」漁師をめざして研修中、吉川さんの近況です!

こんにちは、西彼町漁協です。さて、みなさん。「漁師になりたい!」と、今年4月から漁師の研修を受けている吉川大輝さんを覚えていますか?
(*過去記事リンクはこちら「新人さん、いらっしゃい!」

現役漁師の浦添さん指導の元、漁師になるための研修が始まってから8ヶ月が経過した吉川さんは、どうしているでしょうか?
ということで、今回は吉川さんの近況をご紹介します!

11月からウニ漁へ

研修が始まった4月。吉川さんは、もずく漁やイカカゴを上げる仕事と、大きな網に浮きやおもりをつけて、漁で使う網などを作っていました。

夏頃になると、刺し網漁でコチやヒラメ、たまにワタリガニがかかることも。秋頃には、来年の漁で使うカゴを作っていたそうです。

イメージ画像

11月からウニ漁に出ているという吉川さん。夕方5時半から船で漁場へ行き、3時間程度ウニ漁をします。船の上から箱メガネで覗きながら専用の道具でウニを引っ掛けて採ります。

「ウニが採れているときは楽しいですね。採れない時はテンション下がります。ウニは粒が大きいと簡単に引っかかってくれるので、ぽんぽん採れておもしろいです!」と話してくれました。

細い竹の先にフックが付いた専用の道具で、1つ1つ手作業で採るウニの量は、1回の漁でだいたいコンテナ4個分ぐらいだそう。

こちらは、ウニの殻を半分に割り、専用のスプーンで身を取り出しているところです。

取り出したウニは、きれいに洗ってからパックに詰めて出荷します。コンテナ1箱分のウニから取れる身の量は、多くて200gパックに2つ分(400g)だそうです。

昔よりも採れる量が減り、昨今の世界情勢も影響があるのか、今年のウニの価格は昨年のなんと2倍!ウニはますます貴重な食材になっています。

「夕方からウニ漁に出て、夜9時ごろ帰宅して寝る。そして、翌朝7時から師匠の家の敷地にある作業場でウニを剥いて12時ごろ家に帰って2、3時間寝てから、夕方から漁に出る。という生活です」と、吉川さん。

漁に合わせた生活時間にもだいぶ慣れてきました。

これまでを振り返って

“心境の変化というか。しばらく仕事をしてみて自信がついてきたかな。いま、全然緊張していないのを感じるし、だいぶ自信がついたと思います。

道具とかを作るとき、他のところはまっすぐなのに、なぜここが曲がっているのか。とか、この仕事をやる前は、そういうことは想像がつかなかったけど、聞いてみるとだいたい似たような理由で。もしかしたら、水の抵抗を受けないようにするために、こういう形にしたのかなという、その道具の特徴ある作りの意味が少しわかるようになってきました”

3年って思っていたよりも短い!?

研修期間は、あと2年ちょっと。吉川さんは「この1年、あっという間に過ぎて。3年って、思っていたよりも短いと感じています。独立したあとに何をやるかとか、今研修で学んでいるやり方や、他に自分に合っているやり方はあるのか。例えば、ウニ漁であれば、潜って採る方が効率いいか、などを多少考え始めないと間に合わないかなと、少し焦っていますね」と、話してくれました。

さいごに

研修を受け始めて8ヶ月。吉川さんが、漁師として独立するまでに必要な経験を積み重ねながら、少しずつ自信をつけて、漁師目線で物事を考えるようになってきたという成長が素晴らしいなと思いました!

「西海市での暮らしは、近所の人がいろいろと親切で、優しくしてくれるので住みやすい」という吉川さん。休みの日には、あまり出かけずに家でリラックスして過ごしているそうです。

みなさん、これからも吉川さんの応援をよろしくお願いします!