嵐が来る前に、対策します!
9月に入って11号、14号と立て続けに2つの台風が接近しましたが、みなさん大きな被害はなかったでしょうか。
瀬川漁協では、一時的な停電はあったものの、大きな被害もなく無事でした。
台風が発生すると、暴風や高波で海は大変なことになるので、漁船などの台風対策は必須。ということで、今回は瀬川漁協で行った台風対策の一部をご紹介します。
船を守ります
こちらは瀬川漁協が保有している漁船です。いつもはいけすの隣に停めていますが、台風が近づいているため、より安全な場所へ移動させます。
台風が通過する際、強い低気圧により波が高くなり海面の水位も上昇し高潮になります。
その影響で船が大きく揺れ、いけすや堤防などに当たって破損したり、または転覆する場合があります。
そのため、より安全な場所である漁協近くの堤防港内にある内桟橋へ移動させます。
すでに多くの漁船が、安全対策のために移動してきていました。
2艘ほど避難していたので、その横に並行に停めて、何重にもロープを巻き付けていきます。
停める時の注意点として、ヤンマー船など舵を外せないタイプの船は必ず舵を真っ直ぐにしておく必要があります。
舵を曲がったまま停めると、大きな波が来たときに舵にあたり船が左右に大きく揺れてしまうからです。
内桟橋の周りに停めてある大小さまざまな漁船は、お互いが無事でありますようにと台風が過ぎ去るまでジッと寄り添いあっているようでした。
台風が去ってからの海は⁈
「台風一過」との言葉があるように、空は青色一色!
だからといって、海がすぐに落ち着くわけではありません。
1〜2日ほどは台風の吹き返しなどの影響から、波は高い状態が続きます。
船の移動や漁を再開するのは、波の様子をみて判断していきます。
さて、ここで問題です。台風で海が大荒れの時、魚はどこにいるのでしょうか?
魚は海の変化をいち早く察知し、潮の流れに乗って深いところへ避難しているのです。
9月は台風が発生しやすい時期です。また、長崎は台風の通り道になりやすい位置にあることから、これからも台風の発生が気になるところ。
台風よ来ないで!と願いつつも、私たちが家を守るために準備をするように、漁協や漁師さんたちも船を守るためにこうやって事前の対策をしています。
事前の準備、対策を万全に、みなさん安全に過ごしましょう!
【information】
西海市では、新たに漁業就業される方々に対し、「西海市次代を担う漁業後継者育成事業」において研修期間中にかかる生活費の支援や技術習得のための指導者配置などを含め、新規就業者の育成を推進しております。
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▼西海市 西海ブランド振興部 水産課
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