只今、イセエビ禁漁期間中!

こんにちは!西海大崎漁協崎戸支所です。
みなさん、イセエビの漁に「禁漁期間」があるって知ってますか?
禁漁期間とは、水産資源保護のため法令によって漁が禁止される期間のこと。

イセエビの禁漁期間は各県で期間が異なり、長崎県では産卵時期の5月21日から8月20日までの3ヶ月となっています。

ちなみに、漁が解禁されて獲れたイセエビのうち、体長(眼の後ろから尾まで)が15cm以下のサイズは漁獲が禁止されているため、もし獲れたら海へ戻します。これもイセエビを保護するためなのです。

“長崎県ホームページ 長崎県漁業調整規則について”

イセエビの漁獲量の変化

特大イセエビ

そして、気になるのはイセエビの漁獲量。ちなみに、崎戸支所でのイセエビ販売量の変化を見てみると、年間に多くて約4tだったのが、ここ数年は約2tほどに。10年前の半分ぐらいの販売量になっていて、それだけ漁獲量も減っていることがわかります。

獲れるサイズでは特大サイズ(約2kg)は減り、小さいサイズ(500g〜600g)が増えています。

イセエビの漁獲量が減っている理由の1つとしてよく知られているのは、磯焼け(海流の変化、環境汚染、食害などで藻場が荒れて、海藻が著しく減少したり消失すること)で、イセエビの成長に欠かせない海藻の減少があるようです。

それなら、イセエビを育てて増やせば?と思ったそこのあなた。
じつは、イセエビの生態は現在も解明されていないため、残念ながら養殖などで増やすことができないんです。

誰でも獲っていいの?

この地域でイセエビ漁ができるのは、崎戸地区の漁師さん(漁協組合員)たちで、長崎県と漁協から許可を得て操業しているため、イセエビを獲ることが可能です。

ですが!一般の人は、レジャーであっても、許可をもらっている漁業関係者と一緒であっても、いかなる場合も個人的に獲ってはいけません。


もし違反した場合は、懲役もしくは罰金となるので、絶対に獲ったらダメですよ!詳しくはこちら→『長崎県漁業調整規則について

禁漁中もお仕事してます

崎戸の漁師さん 網の修理をしている様子

さてさて。イセエビの漁ができない禁漁期間、漁師さんたちは網の補修など道具の手入れや、他の魚を釣ったりしています。
最近は、ハガツオ、アコウ、ナベダイなどがよく釣れているそうですよ!

獲れたてのハガツオのお刺身は、そのままでも炙っても歯ごたえ、旨味があってとってもおいしいです!

イセエビ漁の解禁まであと1ヶ月!

3ヶ月の禁漁期間も、残りあと約1ヶ月!
8月21日にはイセエビ漁が始まります!
毎年好評の「崎戸イセエビ祭り」、今年の開催はまだ発表されていませんが販売は例年通り行われますので、禁漁期間を経て立派に成長したイセエビに会えることを、楽しみにしていてくださいね!