こんにちは!大瀬戸町漁協です!

海に囲まれた西海市には、4つの漁業協同組合(漁協)があります。
今日は、西海市大瀬戸町にあるその名も「大瀬戸町漁業協同組合」の紹介をします。

漁協のお仕事紹介!

長崎県西海市大瀬戸町瀬戸福島郷1432-2
TEL:0959-22-0039 / FAX:0959-22-9410

漁協とはもともとは漁師さん達が共同で作り上げた組織で、地元の漁師さんが漁に集中できるよう漁業にまつわるさまざまなお仕事を行っています。

大瀬戸町漁協では、
1.魚の販売
2.共同購入
3.事務代行
といったお仕事をしています。
ちょっと大瀬戸町漁協を見学してみましょう!

1.魚の販売

漁協は、漁師さんから海産物を受け取り、主に長崎魚市場へ持ち込んで『競り』に出します。

桟橋

これは大瀬戸町漁協にある桟橋。
ここに漁師さんたちの船が着き、捕ってきた魚を水揚げします。
桟橋は、満潮・干潮で海面が高くなったり低くなったりしても船をぴったり横づけできるので便利なんです!
ここから魚を運んで、生け簀に移します。

生け簀

保存用の生け簀が7つ並んでいます。
中にはツバス(ぶりの小さいときの呼び名)がいました。

生け簀の中にツバスが泳いでいる

水揚げされた魚は新鮮さを保つために、漁師さんと漁協の職員の手によって活〆・神経抜きという処理を施されます。

7月の今の時期はタコや一先(イサキ)の最盛シーズン!
漁師さんには「土日休み」はありません。漁協職員も交代で出勤し毎日毎日お魚の処理をしています!

そして、〆た魚は冷蔵庫で保管します。

冷蔵広間

これが冷蔵庫。もはや「庫」というか「広間」です。

冷凍庫の中には発砲スチロール箱がたくさん

こちらは冷凍庫。なんとマイナス15度!
大瀬戸町漁協では冷凍庫はほぼタコ専用で、ここにある箱には全てボイルされたタコが入っています!

さてこの魚たちは、どうやって競りに出されるかというと……。
真夜中から積み込みの準備をして、生け簀付きの5tトラックに乗せられます。
そして朝5時からの競りに向けて、まだ暗い3時に大瀬戸漁協を出発します!

そして競りが行われた後、収益を漁師さんたちへ分配します。
競りに出す以外にも、漁協が直接漁師さんから買い取ってスーパーや直売所へ売り込むこともあります。

また、大瀬戸漁協では、独自に大瀬戸産のタコ「ゑべす蛸」の加工・販売をしています。

加工場の入り口と看板
加工場の中ではタコの処理中

タコのぬめりを塩もみで洗い流したりボイルしたりする機械があります。
写真のタコはまだ生の状態ですが、ボイルすると真っ赤になります。
ゑべす蛸は肉厚のブルブル食感、そして引き締まった身の味が濃くて、とにかくめっちゃおいしいですよ〜!

2.共同購入

漁船の燃料には重油や軽油が使われています。その燃料を漁協でまとめて買っておき、漁師さん達は漁協で燃料補給ができるようになっています。

奥に二つ並んだ燃料タンク

この隣には製氷機があります。
「製氷機」というかもはや「製氷ビル」ですね。

製氷ビル

この中に製氷機と貯氷庫があります。
大瀬戸町漁協ではタコの保存に氷をたくさん使うため、多い時には一日1tもの氷を使う日も!

漁に使う道具類も漁協にストックしてあります。
海産物の販売には欠かせない発泡スチロール箱には、専用の倉庫があります。

発泡スチロール箱の倉庫の中

天井に届くくらいの箱の束です!かさばりますもんね!

3.事務代行

大瀬戸町漁協の事務所外観

漁業を行うには、漁船の登録をしたり漁業権などさまざまな許可をとる必要があります。
漁協ではそうした許可申請の代行を行います。
その他、漁師さんたちの入る共済や保険、行政から受けられる補助金申請の手続きを代行します。
漁協の広報や「ゑべす蛸」のブランド管理などいろいろな事務仕事があります。

そして実は、大瀬戸町漁協では普通のお客さんでもお魚の取り引きができます!
漁師さんたちが漁から帰ってくる昼過ぎから終業前の夕方5時までに来れば、とれたてのお魚を買うことができますよ!
また、レジャーで釣りをしていて「ちょっと釣りすぎちゃった〜」というときに漁協に持ち込むこともできます。
ちゃんと収益がもらえる!!ので、覚えておいて損はないです!

来週も、西海市内の漁協の紹介をしていきますのでお楽しみに!