西彼町漁協です!
今回は、西彼町にある「西彼町漁業協同組合」(以下、西彼町漁協)をご紹介します!
西彼町の大串郵便局にほど近い、国道206号線沿いにあるこちらの白い建物が西彼町漁協の事務所です。
【西彼町漁業協同組合】
長崎県西海市西彼町八木原郷2017-3
TEL:0959-28-0017 / FAX:0959-28-0463
前回のブログでは、「漁協のお仕事」についてご紹介しましたが、今回は西彼町漁協の様子をお伝えします!
夏場は何も獲れません
突然ですが、西彼町漁協では夏の時期、じつは魚介類が何も入ってきません。つまり魚が獲れないんです。職員の馬場さん曰く「今、私たちは冬眠状態なんです」とのこと。
夏なのに冬眠!?とツッコミを入れたいところですが、たしかにこの水槽にはお魚が一匹もいませんでした。残念!
こちらの「おさかな旬カレンダー」にもあるように、西彼町漁協のお仕事は秋から春先にかけて、カキとナマコの漁がある期間が最も忙しくなります。なので、今は冬場の最盛期を迎えるため、じっくり力を蓄えているんです。
ちなみに、以前は夏場にはモチウオが獲れていたそうですが、ここ数年獲れなくなっているそうです。年間を通じて漁をすることが難しい昨今、西彼町漁協では課題解決のために日々奮闘しています。
次の漁への準備
とはいっても、西彼町漁協では4月から夏にかけて、冬場のカキとナマコ収穫のための「カキの種通し」と「ナマコの放流」という大切な任務があります。
それぞれを簡単にご紹介しますね。
カキの種通し
11月から4月ごろまで、カキ種(カキの幼生)が付着したホタテの殻を海の中で養生しておきます。
1連に70枚ずつ重ねて吊るされたものがたくさん養殖されていて、稚貝が成長してくると密着してくるので、稚貝を9寸(約27cm)間隔で針金に通す「種通し」という作業をします。
種通しをしたものをまた海の中へ吊り下げておくと、カキはのびのびと成長し、11月には収穫できる大きさになります。
ナマコの放流
西彼町漁協では、7月中旬にナマコの放流を行います。今年は7月16日に説明会、7月17日に放流します。
放流当日の朝に、佐世保市の漁業公社へナマコの種苗を取りに行くそうですが、その数なんと6万匹!!驚きの数ですね!
ナマコの種苗は、カキ殼の入った丸カゴに入れて、それをそのまま海に沈めて放流します。
丸カゴを沈めた場所は、2年間禁漁区になるそうです。ナマコ放流の詳しい様子は、後日取材してご報告しますね!
西彼町漁協の施設
こちらは、西彼町漁協の裏手にある桟橋です。
桟橋には、ちょうど小型底引き網漁の漁船が立ち寄っていて、漁師さんが氷を取りにきているところでした。
現在、西彼町漁協では氷を作っていないので、大きなトラックで氷を運んでもらい、大きな冷蔵庫で保管しています。
この大きな冷蔵庫で、獲れた魚や氷が保管されます。
入り口の発砲スチロールには、タチウオと丸アジが入っていました!
西彼町漁協直売所
西彼町漁協の事務所に隣接しているこちらの建物は、西彼町漁協が委託している西彼町漁協直売所です。ちょっとお邪魔してみました。
【西彼町漁協直売所 おさかな処】
長崎県西海市西彼町八木原郷2017-3
TEL:0959-28-1091
直売所の中には、大きないけすがあります。
見てください!大村湾で獲れたカニですよ!
こちらの直売所では、新鮮な魚介類はもちろん、加工品などもあります。気軽にお買い物ができるので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね!
以上、西彼町漁協よりお伝えしました!